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病院での医療費・治療費は時効援用できる?わかりやすく解説。【消滅時効】

こんにちは。
借金完済主婦、たかちです。

病院に行って検査や治療を受けていざお会計、という時に予想以上に治療費が高額で払えなかった、という事はよくありますよね。

「その時に持ち合わせがなく後で払うつもりでいたけれど、いつの間にか忘れていた」という場合、時効が成立している可能性があります。

時効が成立していて払う意志がなければ、時効援用で支払い義務をなくすことが可能です。

今回は、病院での医療費・治療費の時効援用について、わかりやすく解説していきたいと思います。

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※この記事は2020年4月1日より施行されている改正後の新民法にもとづいて作成しています。

この記事では分かりやすさを優先し、新民法での詳細および一部の例外事項は省略しています。

時効援用など法律的な手続きを検討している方は法律の専門家に相談し、判断してもらうことをおすすめします。

当記事を参考にされて何らかの不都合や損失が発生した場合でも、当サイトでは一切の責任を負いかねるのでご了承ください。

もくじ

病院の医療費・治療費を滞納するとどうなる?わかりやすく解説。

意外ですが、病院の医療費・治療費の支払いをしないという人は多いようです。

もちろん悪意があって踏み倒す、という人ばかりではなく、「本当に生活が苦しくて払えない」「予想以上に高額だったから払えない」という人も少なくありません。

病院の医療費・治療費をその場で払わず、滞納するとどうなるのでしょうか。

約束の期日を過ぎても支払わないと、病院から電話や書面で催促されます。

それでも支払いをしないと、今度は内容証明郵便で請求書や催告書を送ってきます。

これは「催告」という方法で、法的に支払い義務の時効をのばす(保留する)効果があるため、催告を受けたらその後は裁判を起こされる可能性が高くなります。

医療費が高額な場合は病院側も回収したいと考えていますから、その場合は最終的に裁判になる事もあります。

裁判になれば未払いのまま逃げることはできないため、病院と和解して支払いをすることになるでしょう。

※時効が成立していれば裁判を起こされても支払い義務をなくせる可能性があります。

詳細は続きをご覧下さい。

病院の医療費・治療費は時効援用できる。

ここまでで書いた通り、病院の医療費や治療費を滞納すると、最終的には裁判になることもあります。

ですが、裁判には時間とお金がかかるので、よほど大きな額の医療費・治療費を滞納した場合でなければ裁判にまで発展することはないでしょう。

比較的少額の医療費・治療費の場合、病院側も督促状を送り続けるぐらいで、それ以上の行動派起こしてこないことが多いです。

つまり、本気で回収しようとせずに、諦めているという事ですね。

そうなった場合、督促を無視し続けていれば時効が成立する可能性が高くなり、消滅時効が成立すれば時効援用で医療費・治療費の支払い義務をなくすことができます。

※内容証明で届いた書類や裁判所から届いた書類は無視すると大変なことになるので、きちんと中身を確認して対応しましょう。

ただし、時効が成立していれば時効援用ができるので、病院や裁判所に連絡をする前に行政書士などの時効援用の専門家に相談することをおすすめします。

(病院や裁判所に連絡をしてしまうと、滞納を認めたことになって時効の中断(更新)が起こって時効がのびてしまう恐れがあるため、連絡せずにすぐに専門家に相談しましょう!)

病院の医療費・治療費の消滅時効期間と起算日

気になるのが病院の医療費・治療費の消滅時効が何年かということ。

2020年3月末日までに発生した医療費・治療費の場合、消滅時効期間は3年となっています。

2020年4月1日以降に発生したものだと、時効期間はほとんどの場合5年です。

(2020年4月1日に改正された新民法が施行されたため、この日を区切りとして病院の医療費・治療費の時効は変わってくるので注意が必要です)

この3年または5年の起算日(カウントを始める日)は、ほとんどの場合は約束した支払期日の翌日からとなっています。

支払期日を約束していなかった場合は、治療を受けた日からと言うふうに起算日が前倒しになることもあるので注意が必要です。

医療費を時効援用した後、借金はできる?

気になるのが、医療費を時効援用した後に新しく借金・ローン・クレジットカードの利用ができるか、という点ですよね。

一般的な借金の返済を滞納した場合、信用情報機関にその事実が登録されてしまうため、借金・ローン・クレジットカードの利用はできなくなります。

お金を貸す業者のほとんどはこの信用情報機関と契約していて、記録されている内容をチェックすることができます。

そのため、借金を返済できなかった記録がある人は「返済能力なし」と判断され、お金を借りられなくなるという訳です。

ただし、時効援用は借金を完済したという記録に書き換えられることが多いため、時効援用後は借金・ローン・クレジットカードを利用できる可能性は高いです。

では病院の医療費・治療費を時効援用したらどうなるのでしょうか。

結論から書くと、時効援用した後も問題なく借金・ローン・クレジットカードの利用ができる可能性が高いです。

これは時効援用をしたから、という事よりも、「病院からの借金」という事が大きいです。

先ほど説明した信用情報機関と契約しているのは、ほとんどが「お金を貸す業者」。

病院は普段は信用情報機関の情報は必要ないため、契約はしていません。

そのため、病院の医療費・治療費が払えなくても信用情報機関の情報に影響がないので、借金やクレジットカード・ローンの利用は引き続きできる可能性が高いのです。

【まとめ】医療費の時効援用は専門家に依頼すべき。

ここまでを読んでいかがでしたか?

医療費はほとんどの場合、3年間(または5年間)支払っていなければ時効になりますから、その後時効援用をすれば支払い義務をなくすことができます。

ただし、時効になっていると思っても時効が成立していないというケースもあります。

時効が成立していないまま時効援用をすると失敗してしまい、逆に返済を迫られて追い詰められる可能性もあります。

そのため、時効援用をするなら経験豊富な行政書士などの専門家に依頼すべき。

時効が成立しているかどうかの判断からしてもらえるので、時効成立をじゃまされていない今のうちに、まずは無料相談で時効援用できるかどうかチェックしてもらいましょう。

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